フォロー記事「フラットアースについて その4』
私事ですが、昔から映像オタクっぽいところがありました。
自宅ではVHSビデオもレーザーディスクも現役で稼働しています。
以前から、気になったテレビ番組をエアチェックして録画したりしていました。
タイマーをセットして録画することも多かったのですが、何をどう間違えたのか『なぜこれが録画されている?』という番組もチラホラ…。
そんなライブラリーを整理していたら、興味深い番組がありました。
以前、NHKで放送されていた『学校デジタルライブラリー』です。
おそらく、昔放送していた教育番組のアナログ映像をデジタル化したのだと思います。
その中に、今話題のフラットアースに関係する内容の番組がありました。
『昔の人が考えた地球の形』『地球が丸いと考えるヒント』『船で地球が丸いことを実証』『丸い地球を実際に見た人』の4つです。いずれも1分程度の短い番組です。
画面のキャプチャに解説を添えて、それぞれの内容を以下に紹介します。
下は『昔の人が考えた地球の形』のタイトル画面です。
番組では、古代の人々が考えた地球の姿を紹介しています。
古代バビロニア人は、陸地の周りは山で囲まれていると考えました。
メソポタミアの人々は、陸地の周りは海で囲まれていて球体の空が覆っていると考えていたそうです。
古代インド人は、陸地を象が支え、その象は亀に乗っていると考えました。
(亀と蛇の組み合わせは中国の玄武と同じですが、蛇がウロボロスになっています)
番組では『昔から地球が丸いと考えていた人もいました』と紹介していましたが、それはプトレマイオスのことだと思います。
ただし、プトレマイオスは天動説を唱えていました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/クラウディオス・プトレマイオス
次は『地球が丸いと考えるヒント』のタイトル画面です。
水平線が真っ直ぐではなく、少し丸く見えるのは地球が丸い証拠だそうです。
また、月食の際、月に映る地球の影が丸いので、地球は球体だと説明しています。
こちらは番組で紹介された月食の模式図です。わかりやすく説明するために描いたと思いますが、実際の太陽光は全方位に放射しているはずなので、地球や月に向かって光を絞り込むような描き方は誤解を生むかも知れません。
次は『船で地球が丸いことを実証』のタイトル画面です。
大航海時代の話です。
マゼランが地球を一周しました。
マゼランはスペインを出発してから西に向かって進み、スペインに戻ってきました。
(ただし、マゼランは航海の途中で命を落としています)
下の図はマゼランの航路。
最後に『丸い地球を実際に見た人』のタイトル画面です。
操縦士はユーリー・ガガーリン。このとき『地球は青かった』という言葉を残しています。
しかし、彼は34才で不審な事故死を遂げました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ユーリイ・ガガーリン
下は、地球の姿をとらえたとされる映像です。
番組の最後は下のような画像を出して締め括っています。
私たちは子どもの頃からこのような番組で洗脳され続けてきました。
真実を明らかにして、洗脳を解かなければなりません。
まず、水平線が丸く見えることですが、写真やビデオ画面では、どうしても画面の端の方が歪みます。
ラプトさんの三人の対談の画面で、両端の二人が大きく写ってしまうのも同じ理由です。
そのため、写真などを見て『地球が丸い証拠だ』と判断するのは良くないと思います。
また、ガガーリンの番組ですが、お分かりのとおり映像はモノクロです。
しかし、宇宙船?から地球を映した映像だけはカラーになっています。
この映像はボストーク号から撮影されたものではないかも知れません。
また、下の画像は当時のボストーク号の航路ですが、地球上空を波打つように進んでいるように見えます。
ボストーク号は南北にブレながら航行したのでしょうか。その間に地球が自転したので、このような航路になったのでしょうか。いずれにしてもちょっと不自然な感じを受けます。
しかし、この航路を国連の旗に写してみると、円を描きながら航行していたことがわかります。こちらの方が自然ではないですか?
ここでもう一度確認します。ガガーリンが言った言葉は『地球は青かった』です。
決して『地球は丸かった』とは言っていないのです。
しかし、番組のタイトルで『丸い地球を実際に見た人』と書き、さらに下のような画像を見せられると、私たちの頭の中に『地球は青い』→『青い物体が丸くカーブを描いている映像』→『地球は丸い』という関連が生まれます。これを俗に『洗脳』と言います。
次にマゼランの航海についてですが、彼はスペイン王の信任を得て西回りの航路を開拓するという命令を受けて出発しました。
当時はスペインから西に向けて移動すると南北アメリカ大陸があることは分かっていましたが、その先は未知の領域でしたので、航海はおそらくコンパスに頼り、西に船を進めていったと思います。
ラプトさんのブログでも触れられていましたが、地球には磁力が存在します。
https://www.instagram.com/tv/CKn3Q9rlIad/?igshid=aki654d88b1f
例えば棒磁石の周りに鉄粉を巻くと、線で結んだような模様ができます。方位磁針を置くと、各方位磁針のN極を結んだ線が引けます。この線を磁力線と言います。磁力線は磁石のN極を出てS極に向かうとされています。
この磁力は、磁石の周りの空間に立体的に働いています。
方位磁針のN極が北極を指すということは、北極にある磁石はS極でしょう。地球の北極に強力な磁石があるとすれば、下の図の矢印の方向から地球を見ると、北極に向かって磁力線が周囲から中心に向かって存在するはずです。
国連の旗にあてはめるとこんな感じです。
マゼランはコンパスを西に向けて航海していたのなら、(マゼランは直進していたつもりかも知れませんが)コンパスに従うと大きな円を描いて元の場所に戻ってくるのです。
つまり、世界一周したことが地球が丸いという証拠にはならないのです。
いろいろと検証してみましたが、疑問点がたくさん出てきました。月食については、また改めて検証したいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。