『フォロー記事』(ヒイズルクニとヨモツクニ その1 〜陰陽道について〜)
一昨日の記事で『ヒイズルクニ』と『ヨモツクニ』について触れました。
https://rapt-neo.com/?p=20092
ラプトブログからの引用でしたが、そこには以下のように書かれています。
そこで今回は、陰陽道について調べてみました。
陰陽道は、中国の『道教』を直接的ルーツとする呪術体系で、『陰陽五行説』を元にしています。
陰陽五行説の『陰陽』とは、太陽と太陰、つまり日と月を表します。
この世界には『陰と陽』のように、表と裏の関係をもつものが多くあります。
『昼と夜』『太陽と月』『右と左』『上と下』『正義と悪』…。
陰陽道は、徹底した二元論で世界を読み解いていきます。韓国の国旗『太極図』がその象徴です。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/大韓民国の国旗
易経では、以下のように言われています。
『易に太極あり、これ両儀を生ず。両儀は四象を生し、四象は八卦を生ず。』
https://ekikyo.net/contents/dekirumade.html
図で表すと、以下のようになります。
このうち、八卦は前述の韓国国旗にも描かれています。もともとは八卦全てが描かれていたそうですが、デザイン上の都合でしょうか、現在は4つだけ描かれています。
これに対して五行説とは、この世は『木・火・土・金・水』の五つの元素からなり、この元素の関係性によって世界を記述するという説です。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=290206
大きく分けると、五つの元素が順序よく回る創造関係の『五行相生図』と、一つ飛ばしに回る主従関係『五行相剋図』があります。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/五行思想
五行相生図は、
① 木生火…木が燃えると火を生じる。
② 火生土…火は灰=土を生む。
③ 土生金…土の中を掘り進めると鉱石に辿り着き、金属が精錬できる。
④ 金生水…金属が冷えると結露を起こし、水が生じる。
というものです。
対して五行相剋図は、
① 木剋土…木は土の養分を吸う。
② 土剋水…土は水を吸収する。
③ 水剋火…水は火を消す。
④ 火剋金…木は金属を溶かす。
⑤ 金剋木…金属は刃物となり、木を切り倒す。
となっています。特に陰陽道では五行相剋図が重要視されました。
陰陽道とは、陰陽と五行のそれぞれの動きや流れを読み取りながら高度に融合させて行う呪術で、日本独自の発展を遂げました。
さて、陰陽道といえば、皆さんが思い浮かべるのは『安倍晴明』でしょうか。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/安倍晴明
安倍晴明の紋は五芒星、つまり先述の五行相剋図です。
この紋は『晴明桔梗紋』、もしくは『セーマン』と呼ばれていました。
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=290523
『セーマン』は、西洋でいう『ソロモン』、ダビデの息子にしてイスラエルの王です。
『ソロモンの星』は、まさに五芒星なのです。
しかし、晩年のソロモンは神様から離れ、モレクやケモシュ、アシュタロトといった悪魔を崇拝するようになります。そのためか、ソロモンの星を上下逆さまにした『逆五芒星』は悪魔のシンボルとされています。これは、陰陽道でも全く同じだそうです。
ちなみに、セーマンに対する陰陽道呪術に『ドーマン』があります。これは、5行4列の格子模様で表されます。
ドーマンと言えば、安倍晴明の最大のライバルとされた『蘆屋道満』がいます。
三重県志摩地方の海女は、五芒星と格子模様を『セーマンドーマン』と呼んで身につけていたそうです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/セーマンドーマン
さて、先述のとおり、この世界には表と裏の関係をもつものが多くあるように、仏教にも民衆に広く伝える表の教義『顕教』と、裏の神秘思想『密教』とがあります。
リンク先の記事や添付画像から分かるとおり、裏の『密教』はまさに悪魔崇拝です。
陰陽道は、その名前からすでに『陰』と『陽』が含まれています。そのため、『表の陰陽道』『裏の陰陽道』が存在するようです。
裏の陰陽道のことを『迦波羅(かばら)』と言うそうです。先述の五芒星は表向きの印です。
陰陽道では、奇数を陽、偶数を陰とするそうですが、表のセーマンは陽数5をもつ五芒星です。
これに1を足して陰数の6にしたものが、裏のセーマン、つまり六芒星になります。
別名『ダビデの星』ですね。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ダビデの星
日本の関西地方には、著名な山や神社の配置が逆五芒星と六芒星になっており、しかもその二つの星の各頂点を結んだ円が同じサイズになっているそうです。
単なる偶然とは考えられません。古代の人たちはそこまで計算して神社などを建立していたのでしょう。
さて、もう一つの『ドーマン』ですが、これは陽数9で表されます。
やはり1を足すと陰数10。これは文字どおり『十字を切る』形で表すそうです。
十字と言えば十字架ですが、ラプトブログによると、十字架は二匹のヘビが交差した紋様を意味するそうです。
神社のしめ縄も二匹のヘビが交尾する姿だそうです。卍もXも全て二匹のヘビです。
どうやら、陰陽道もやはり悪魔崇拝に結びついていくようです。
では、陰陽道で崇拝している神(悪魔)には、どのようなものがあるのでしょうか。
https://izumo-murasakino.or.jp/yomimono-030.html
リンク先によると、
・泰山府君…冥府の神。神道で言えば大国主命か?
・牛頭天王…神道のスサノオと習合。
・歳徳神…方位の神。その年に歳徳神がいる方位が大吉の恵方とされる。
・金神…最凶の凶神。
ここまで調べて驚きました。金神とは『艮の金神』、すなわち国常立尊のことです。
陰陽道と大本教がつながってしまいました。
さらに、国常立尊の子孫がスサノオや大国主命だそうです。さらに、『艮の金神』の『艮』は『丑寅』ですので、北西の方位を表します。つまり、国常立尊は方位の神でもあるのです。
結局、上に書かれている神(悪魔)は、全て同一だということです。西洋で言うと『ルシファー』を崇拝しているのです。
この記事の冒頭に『陰陽』とは、太陽と太陰、つまり日と月を表すと書きました。
日と月を並べて書くと『明』になります。
ルシファーは『明けの明星』という意味なのです。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ルシファー
この話はまだまだ続きますが、今回はここまでとさせていただきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。