『フォロー記事』(ヒイズルクニとヨモツクニ その3 〜金烏玉兎について〜)

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陰陽道について書きはじめた記事ですが、思いがけず竹内文書創価学会ともつながってきました。

それだけ悪魔崇拝の思想が古代から連綿と受け継がれてきていたということでしょう。

前回の記事の最後にアーリア人とチュルク族について触れましたが、今回はその話題ではなく、調べを進めていく過程でわかった『金烏玉兎(きんうぎょくと)』について書いていきたいと思います。

https://ameblo.jp/1994199820022006/entry-12232894030.html

金烏玉兎の金は太陽、玉は月を表します。

つまり、太陽には烏(カラス)が、月には兎(ウサギ)がそれぞれ住むというものです。

月に兎が住むという考えは、日本ではおなじみです。

童謡にも『うさぎうさぎ 何見てはねる 十五夜お月さん見てはねる』とあり、月と兎の親和性が見てとれます。

そういえばセーラームーンの主人公は月野うさぎでした。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/美少女戦士セーラームーン

作者である武内直子によると、最初の設定では主人公の髪の色は銀色だったそうです。

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それが、出版社の意向で黄色になったと言っていますが、おそらく創価学会のシンボルカラーに合わせたのだと思います。

話を戻します。月と兎の関係は何となく理解できますが、烏と太陽の関係はどうでしょうか。

これも、ヒントは童謡にありました。

『夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘が鳴る お手手つないでみな帰ろう からすと一緒に帰りましょ』

『ぎんぎんぎらぎら 夕日が沈む ぎんぎんぎらぎら 日が沈む カラスよお日を追っかけて 真っ赤に染まって舞って来い ぎんぎんぎらぎら 日が沈む』

このように、烏と太陽も親和性があるようです。

月の兎は、月面の『海』の形から連想されます。

https://ameblo.jp/hanamaru-jyuku/entry-12434265867.html

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では、太陽の烏とは何でしょうか。

これは『黒点』であるという説があります。

黒点とは、太陽表面に見られる温度が低い部分をいいます。

http://rb-star.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-c67b.html

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しかし、月の海は肉眼で確認できますが、太陽の黒点は肉眼で確認できません。目がやられてしまいます。

光を大部分さえぎるように工夫しても、黒点を肉眼で観察するのは難しいです。それこそ、天体望遠鏡で大きく映した像を紙などに投影しないとわかりません。

https://rikatime.blog.fc2.com/blog-entry-864.html

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当時の人はそれぐらいの技術を持っていたという証明になるのかも知れません。

さて、太陽にいると言われる烏は、ふつうの烏ではありません。

何と、足が三本あるのです。

前々回の記事にも書きましたが、陰陽道では、三は陽数です。

太陽にいる烏の足が三本なのは、陽数にしたのだろうと言われています。

それに加えて、私は『頭が一つ、翼が二枚、足が三本』で『ひふみ』を表しているのではないかと考えました。

『ひふみ』と言えば、『ひふみ神示』が有名です。

ひふみ神示』は漢字で『日月神示』と書くそうです。

ここにも太陽と月がありました。

Twitterの青い鳥も、よく見ると尾羽が一枚に、くちばしが上下二枚あり、翼が三つに分かれています。

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これも『ひふみ』なのでしょう。

話を戻しますが、三本足の烏で有名なのは『八咫烏(ヤタガラス)』です。

古事記によると、神武天皇の東征の際に熊野から大和に抜ける道を先導したと言われています。

https://rapt-neo.com/?p=39340

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図を見ると、神武天皇は赤い服を着ていますので秦氏ですね。

八咫烏は素戔嗚に仕える存在だったそうです。ここでも『国常立尊』が絡んできます。

この八咫烏ですが、戦国時代にも顔を出します。

戦国時代、陰陽道は様々な形で歴史を動かしてきました。

典型的なものが忍者だそうです。

忍者と言えば服部半蔵百地三太夫、それに石川五右衛門などがいますが、これらはみな秦氏だったそうです。

伊賀流忍術伝『万川集海』によると、初めて忍者を使ったのは聖徳太子だそうです。

つまり、秦河勝ですね。やはり秦氏です。

https://rapt-neo.com/?p=29809

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さて、戦国時代の合戦といえば織田信長武田勝頼と戦った長篠の戦いが有名ですが、その屏風絵に、背中に赤い六芒星が書かれた白い着物を身につけた一団が描かれています。

http://on-linetrpgsite.sakura.ne.jp/column/post_101.html

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六芒星が書かれていたということは、『裏』陰陽道ですね。

織田信長のすぐそばにいますので、重用されていたということでしょう。

この集団も『八咫烏』と呼ばれていました。

もっとも、織田信長に仕えていたのではなく、占いの結果を織田信長に伝えて作戦を立てさせ、戦況を有利に進めていたのでしょうから、織田信長が操られていたというのが正確かも知れません。

ちなみに、織田信長は忍者の拠点である伊賀を打ったために『八咫烏』たちの怒りを買い、それが原因で抹殺されることになったという説もあります。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=291536

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ちなみに、この屏風絵にはもう一人、自陣に『八咫烏』がいる武将が描かれています。

それは徳川家康でした。

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家康の出自は松平家となっていますが、これは疑わしいようです。

リンク先によると、もともとは松平氏とは何の関係もない『世良田二郎三郎元信』だったそうで、松平当主信康を暗殺し、息子と詐称して岡崎城主になったそうです。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=291686

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家康は長篠の戦いに臨む際、豊橋の加茂神社で必勝祈願をしています。その際、家紋を賀茂氏の家紋である葵に定めました。『加茂』は『賀茂』に繋がります。

賀茂氏安倍晴明の師匠でした。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=290988

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そのため、自陣に『八咫烏』がいたのかも知れません。

しかし、家康は天下を取るにあたり、自分の出自を知る賀茂神社の関係者たちを皆殺しにしています。

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出雲族の家康は、出自を隠すとともに、秦氏系の賀茂氏との関係を断ち切ろうとしたのかも知れません。

ちなみに、徳川家康肖像画をよく見ると池田大作にソックリです。

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八咫烏』に関してもう一つ。前回紹介した『東京都に線路で描かれた太極』に興味深い記述がありました。

https://rapt-neo.com/?p=17054

太極の『白と黒』は、それぞれ『陽と陰』を表します。

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よく見ると、陽の中に黒い点が、陰の中に白い点が、それぞれあるのがわかります。

この点は『陽中の陰』『陰中の陽』といい、重要な点のようです。

『いくら陰が強くなっても陰の中に陽があり、後に陽に転じる』『いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じる』…太極はこれを永遠に繰り返すそうです。

下の図をよく見ると、その重要な点の位置に皇居があります。

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反対側にあるのは市ヶ谷にある自衛隊駐屯地だそうですが、そこの中央情報隊のシンボルマークが、なんと『八咫烏』なのです。

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八咫烏神武天皇を先導しました。

ということは、うがった見方をすれば、八咫烏が先導しなければ神武天皇の東征は失敗に終わっていたはずです。つまり、八咫烏が導いたから神武天皇は『天皇』になれた…八咫烏は誰が天皇になるかを決める権力を持っていたことになります。つまり『裏天皇』ですね。

いずれにせよ、太極の重要な点に表の天皇と裏の天皇が位置するというのは、何とも象徴的です。

タイトルに『金烏玉兎』と書きましたが、玉兎についてはほとんど触れることができませんでした。次の機会に回したいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。