『証』(祈りでこの世の不正を糺す)

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(画像は長崎県・石木川まもり隊(@saveishikigawa)様の2018年1月28日のTwitter記事https://twitter.com/saveishikigawa/status/957426695694266369?s=20より)

ツイッターを始めた頃から、たびたび話題に取り上げてきた石木ダム。

私の地元、長崎県が抱えている大きな問題です。

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http://ishikigawa.jp/what/

佐世保市にほど近い東彼杵郡川棚町川原(こうばる)地区にダムを建設しようという計画が発表されたのは昭和47(1972)年。

今からおよそ50年も前の話です。

建設理由は2つあります。

一つは『佐世保市の水資源の確保』。

計画発表当時は、佐世保市の人口の増加が見込まれていたのかもしれません。

しかし現在、佐世保市の取水量は減少の一途を辿っています。

それを佐世保市は、これから水需要が急激に1.5倍ぐらい高まるという予測を立て、『だからダムが必要なんだ』と強弁しています。

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(画像は水源連様のHPより)

http://suigenren.jp/news/2021/04/27/14562/

上の図で、黒線は佐世保市水道の一日最大給水量実績。毎年下がっているのが分かります。

青線は佐世保市が2013年に出した水需要予測。赤線は2018年に出した新予測。

佐世保市は人口が減少し続けているのに、何をどう予測すれば水需要が1.5倍に膨れ上がるのでしょうか。私には理解できません。

もう一つの建設理由は『川棚川の洪水の防止』。

しかし、川原地区に流れている石木川は川棚川の一支流であり、流域範囲は川棚川全体のわずか11%にしか過ぎません。

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ここにダムを作っても、川棚川の洪水が治まるとは考えにくいのです。

なのに国は、今現在もこの地区で生活する人たちを追い出して、無理やりダムを建設しようとしています。これこそ無駄な公共事業の典型です。

建設に必要な費用は538億円と言われています。

そのうち、県の負担分を差し引いた約353億円は、佐世保市の負担になるのです。

単純計算で、市民一人あたり約15万円の負担になります。

佐世保市の予算は約2300億円。353億円は、市の予算の実に15%を占めます。身の丈に合わない巨大プロジェクトだと思います。

※  9月28日の新聞記事で、佐世保市負担分の建設費が445億円に膨張していたことが明らかになりました。これにより、市民一人あたりの負担は約18万円、市の予算の約20%になりました。

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http://ishikigawa.jp/blog/cat09/6524/

また、ダムを作ればそれで終わりではありません。維持管理費の負担が続きます。

http://www.nilim.go.jp/lab/bcg/siryou/kpr/prn0004pdf/kp0004353.pdf

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上の図の数値は平均値ですので一概には言えませんが、佐世保市は毎年1億円以上の維持費の負担を強いられることになると思います。

さらに、実は佐世保市の水道管は老朽化が進んでおり、1日あたり4万4千人分の生活用水が地中に流れているそうです。

2018年度の漏水量は年間約308万トン。佐世保市の給水原価(1トンの水道水をつくるのに要するコスト)は約208円ですので、308万トン×208円=6億4000万円のお金を無駄にしてることになります。

佐世保市の人口は24万人。4万4千人分の生活用水ということは、実に、市民の5分の1の人数にあたり、たくさんの生活用水が地中に流れてしまっています。これは、地盤の軟弱化にも繋がりますし、早急に改善しないといけない問題なのです。

また、石木ダムの有効貯水容量は518万トンです。

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https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/kasen-sabo/ishiki/gaiyou-ishiki/

ということは、漏水対策をしっかり行えば、石木ダムの有効貯水容量の約60%を確保できることになり、ダムを建設する理由はほぼ無くなるということです。

それでもダム建設にこだわるのは、結局、ダムを作ることによって儲かる人間が権力の中枢にいるということです。

それが誰かと言えば、おそらく麻生太郎でしょう。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/麻生太郎

ダム建設には多量のセメントやコンクリートが必要です。

また、地元企業の技術では建設は不可能ですので、大手ゼネコンが建設に関わります。

麻生太郎は国会議員になる前は麻生セメントの社長でした。

また、東京オリンピックでは麻生太郎大成建設の癒着も噂されています。

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https://www.nikaidou.com/archives/71746

このように、両方の観点から考えると、必然的に麻生太郎に辿り着くわけです。

長崎県は民意が反映されないことで有名です。

知事も佐世保市長も、県民や市民の方を向いていませんし、無駄な公共事業を途中でやめるという英断を下すこともできません。

前例として、1952年に発案された『諫早湾干拓事業』があります。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/諫早湾干拓事業

当時深刻だった食糧難を解決しつつ、長崎県最大の河川である本明川の氾濫を防ぐために、諫早湾にある干潟を干拓し、広大な農地を作ろうというものです。

しかし、その後の食糧事情の改善や、本明川の改修工事等により、水害を起こす危険が減り、干拓事業の必要性が低くなったにも関わらず、長崎県の行政は干拓事業を実行しようと進めてきました。

そして1989年、工事が着工し、1997年、通称『ギロチン』と呼ばれる潮受け堤防の排水門が閉鎖され、2007年に完成しました。

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(写真の右側が干拓地に溜まった水、左側が海水です)

https://www.saga-s.co.jp/feature/10news/2018/n11

結果、諫早湾の干潟に住む多様な生物群は絶滅の危機に瀕しています。タイラギという二枚貝は死滅し、海苔の色落ちも深刻化しました。近隣の島原市でタコ漁を営む漁民は、漁獲高がピーク時の5分の1に激減しました。

漁業者側が起こした裁判で福岡高裁は2010年12月に開門を命じる判決を下しました。国が上告を見送ったため、この判決は確定しました。

しかし、すでに干拓地で営農している地元住民らの反対により、開門に向けた工事は全く進みませんでした。

その後、漁業者側は佐賀地裁に、営農者側は長崎地裁にそれぞれ申し立て、両裁判所はそれぞれ制裁金の支払いを命令しました。福岡高裁はどちらの判決も支持し、最高裁で確定したため、国は開門しなければ漁業者に1日45万円、開門すれば営農者に1日49万円の制裁金を支払わなければならないという状態になっています。途中で見直し、やめておけばこんな泥沼化することはなかったはずです。

長崎県は同じことを石木ダムでも繰り返そうとしているのです。

地元住民の猛烈な反対活動により、膠着状態にあった石木ダム問題。現在でも13世帯約50人の方々が『ダム建設反対』を訴えて座り込みを続けています。

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http://ishikigawa.jp/blog/cat06/6871/

変化が訪れたのは2019年9月。土地収用法に基づき、石木ダムの未買収地の全ての地権が長崎県のものになりました。この中には当然、川原で暮らす13世帯の方々の土地も含まれています。

今現在、その土地に住んで生活している人から土地を奪い、家を奪い、故郷を奪い、水の底に沈める『行政代執行』が可能となったのです。

しかし、川原の人たちは動ずることなく、豊かな自然の中に囲まれ、自分たちの生活を続け、現在に至っています。

さて、ラプトさんの御言葉をお聞きの皆さんはご存じのとおり、2021年6月にハルマゲドンが起こり、7月に終わりました。

この世界がサタンの支配から脱し、神様の統治に変わったのです。

8月1日には『この世の中の不正を発見したならば、直ちに祈りで神様に報告し、その不正が糺されるように祈りなさい。』という御言葉が宣布されました。

https://rapt-neo.com/?page_id=55314

私は早速、石木ダムで起きていることを明け方の祈りで神様に伝え、糺してくださるように祈り求め続けました。

すると、長崎には8月11日から15日まで大雨が降りました。

その雨により、長崎県がダム建設に必要な付け替え道路を建設するために石木川の護岸を勝手に破壊して作った、重機などが渡るための仮設橋が崩壊しました。

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http://ishikigawa.jp/blog/cat06/7481/

また、これだけの大雨が降ったにもかかわらず、川棚川はあふれることなく安全に流れていたので、原告側は『長崎県が想定する大雨になってもダムは不要』として、福岡高裁に審理再開の申し入れを行いました。

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https://www.asahi.com/amp/articles/ASP9S77NPP9STOLB005.html?__twitter_impression=true

さらに、新聞などにも石木ダムに反対する投書が多くなったようです。

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https://twitter.com/saveishikigawa/status/1442382927778631681?s=21

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https://twitter.com/saveishikigawa/status/1444118343066079234?s=21

神様の導きにより、人々の意識にも変化が見られます。

しかし、喜ばしいことばかりではありません。

付け替え道路工事は期間が延長されました。重機やトラックが通るための道を作るために、森が削られ、谷が埋められています。

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https://twitter.com/koubaru_survive/status/1435956141754761219?s=21

また、地域住民の憩いの場の象徴であった大きなタブノキは、重機により根こそぎ引き抜かれました。

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(半月前はこの姿だったそうです)

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(現在はこんな無残な姿に…)

http://ishikigawa.jp/blog/cat05/7564/

この無駄な公共事業計画が頓挫するよう、最後まで祈り続けて勝利したいと思います。

どうか、全国の兄弟姉妹の皆様、石木ダム問題を全国に拡散していただき、ともに祈ってほしいと思います。

石木ダム問題について、さらに詳しく知りたい方は下記リンク先もご覧ください。

石木川まもり隊ホームページ

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http://ishikigawa.jp/what/

下記リンク先の動画も分かりやすいのでオススメです。

パタゴニア編集版『ほたるの川のまもりびと』

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https://youtu.be/hq2F3uyP5JQ

せやろがいおじさん『石木ダム問題に一言』

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https://youtu.be/SbmizwxRCjA

報道特集『ダム予定地に生まれて』

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https://www.dailymotion.com/video/x7ukhyg

最後までお読みいただき、ありがとうございました。